shakuhachi_toneの日記

尺八演奏を通じて民謡を嗜んでいます。Twitter(@shakuhachi_tone)よりはユルく。雑記がメインの予定。

桜と尺八のイメージが重なる

4月7日。今日は民謡の大会で、朝から夕方まで1日会場でした。私は唄の出番はありませんでしたし、会としても午前の出番は無かったのですが、朝から皆さんと会場入りして、他の方の声出しやリハーサルの伴奏をして。午後から順番に舞台の伴奏を務めました。

朝、別の会の会主の方から急遽、尺八伴奏を頼まれたのですが、知ってる曲だったので引き受けて対応できました。

大会の最後は各部門や大会での優勝者のみで争う決定戦があるのですが、私はそこにも伴奏で出る事が出来ました。伴奏としては唄い手同様に嬉しいものです。

 

本題です。

大会も終わって、後はまっすぐ帰るだけだったのですが、勿体なかったので途中にある大きな公園で一人、花見をしました。今年は花見と言う花見をして無かったのもあります。

今シーズンは桜が咲くまでは暖かったのですが、開花した途端に寒くなりました。でも、気温が下がったお蔭なのか、花が随分と持った感じです。先週末は天気が悪かったので、開花が遅れて長持ちしたのでしょうか。

夕暮れ時に着いたので散策して日没の変わりゆく風景を楽しみました。今日は暖かいうえに、風が全くなく穏やかで、花見をするには最高の条件です。

随分と歩いていましたが、時間と共に暗くなり夜になりました。

桜が咲く頃に閃いて企んでいたのですが、夜桜の下で尺八をと思っていたのです。

これが本題であり、目的でした。

 

映像(写真)としてイメージ的に残しておきたかったので、撮影もしました。

それがこちらです。

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何分、1人でのセルフタイマー撮影でしたので構図等、全てがイメージ通りとは行きませんが、イメージの大体の具現化はできました。成功の範疇です。

桜が一瞬だけ綺麗に美しく咲き乱れ、そして散ってしまう儚さと言いますか。

そこに日本的な美があると思います。

個人的に尺八は、桜のそれと重なる物がある気がします。

(勿論、尺八ばかり贔屓にする訳でも無く、和楽器全般だと思いますが)

特に音色でしょうか。日々、尺八の音色を追及していますが、尺八の音色に幻想的な表現できればと個人的には思っています。更に壮大な事を臆せずに言えば、理(ことわり)を表現したり、濃縮したりさえしたいと思っています。

心に響く音。自然と、陶酔できる音。音から魂や感情を揺さぶるような。そういうレベルにまで達したいと思います。

自分は決して、人間として大した深みなどありませんが、尺八の音で桜の花のように、心奪われる感動や深みを生み出したいと思っています。そういう音色を奏でたいと思っています。

 

この写真、今日撮りました。年にほんの僅か、あるか無いかのタイミングとチャンスだと思います。開花状況もありますが、天気や自身の都合なども当然あります。

今日の穏やかな天気は本当に恵まれたと思っています。葉も未だ出ていませんでしたし。

明日の関東の天気予報ですが、どうやら荒れるようで、気温も下がるとの事。明日には無理な企画でしたし、それ以降、桜の花は散りゆくのでしょう。

葉桜になった時、それは夢から覚めたような現実世界でしかありません。1年の中で一瞬だけ咲く桜に、幻想的で夢のような世界を感じるのです。