shakuhachi_toneの日記

尺八演奏を通じて民謡を嗜んでいます。Twitter(@shakuhachi_tone)よりはユルく。雑記がメインの予定。

相変わらず、黙々と民謡の尺八練習を続けています。
自分に酔っぱらっている訳では無いのですが、この日々の努力って何に喩えると分かりやすいんだろう、と思って閃いたのが先月に見た映画「キングダム」。
また凄い喩えなのでしょうが、なにせ独り言の延長なので好き勝手に。

映画・キングダムで、(主人公の)天下の大将軍を目指す信が、冒頭、幼少期の頃から疑う事無く、剣術をひたすらに特訓して行く姿が、20年弱も尺八を一心不乱に吹き続けて練習してきた自分に重なるなぁ、と思ったのです。勝手に感情移入して観ていました。

信は奴隷生活から脱出する為に、剣の練習を続けていました。一方で私の場合は野心的な気持ちは何も無く。練習用のプラスチックの尺八を何も疑う事無く、上手く吹く為にフーフーやってただけですが。

それと、映画の最後に出て来る隠し玉的な存在の、腕の立つ悪役・左慈との死闘の中でのセリフに、痺れる物がありました。
圧倒的な差を見せつける左慈が言い放った言葉、「夢を見てんじゃねぇよ」。
左慈から見れば、信など勘違いして付け上がった、勢いだけの青い小僧、なのでしょうか。
尺八吹きの若造の自分が仮に信だとすれば、「夢を見てんじゃねぇよ」と言うセリフが、映画の中の信と自分とがリンクするのです。リンクしたのです。
映画の作中では、この後の死闘の中で信が左慈に打ち勝ちます。「夢を見てんじゃねぇよ」と言った左慈に、信は勝ったのです。
転じて私の場合、敵は言うならば私自身。

日本一を目指す。

狂ったか?と言われかねない所ですが、射程圏内には入っていると言う。
自分の腕を、音色を更に磨き上げて昇華し、キングダムの信の如く強く生き、打破して結果を我が物にする。

人生の主人公は自分と言いますが、民謡の尺八を通じてなかなか面白い過程にあると思えば、映画の中の主役級の楽しさなのかも知れません。


因みに私は、芸能人や俳優・女優に疎いです。。。

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